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プロペシアは男性型脱毛症にしか効果が出ない

「なんだか最近抜け毛が多くなってきた」「髪が薄くなってきて光が当たると地肌が透けてしまう」、女性の悩みとしても知られますが、特に40代以降の男性であれば多くの方がそんな薄毛のトラブルを持っているでしょう。
男性が中年に差し掛かると男性型脱毛症、いわゆるAGAになる方が増えてきます。
今までは仕方ないものとして諦められていた薄毛ですが、近年はこれが男性型脱毛症という疾患だと広く認められ、多くの医療機関がその診療を行うようになりました。

この男性型脱毛症の治療薬としてもっとも有名なのがプロペシアです。
男性型脱毛症は、男性ホルモンが変化した「ジヒドロテストステロン(以下DHT)」によって髪の寿命が短くなってしまうことで起こります。
プロペシアは飲み続けることによって、プロペシアに含まれる有効成分のフィナステリドがDHTの発生を抑え、髪の寿命サイクルを正常に戻すという仕組みで薄毛を治療することができます。
効果が出るまで多少時間はかかるものの、男性型脱毛症の治療としてはこのプロペシアを服用することがもっとも一般的と言えます。

このプロペシアの内服に加えて、通常は頭皮へ外用薬を塗りこむ治療も並行して行います。
この外用薬は有効成分ミノキシジルを含むものです。
ミノキシジルは薬局で販売されている育毛剤にも含まれる成分で、血行促進効果があり、頭皮に栄養を運ぶ手助けをして発毛を助け、脱毛を防ぐ、そういった仕組みで治療に役立ちます。

ところが、薄毛が気になったらただプロペシアを飲めばいいか、というとそうではありません。
薄毛にもさまざまな異なる原因から来る症状があり、その一つが年配の男性に頻発する男性型脱毛症というだけです。
プロペシアはあくまでこれに対する治療薬ですので、他の原因から来る脱毛症の方がむやみにプロペシアを服用しても効果はありません。
深刻なものではなく頻度は低いものの、プロペシアには副作用も存在するため、医療機関で診察を受けて「あなたの薄毛は男性型脱毛症が原因です」と診断されない限り、服用するのはやめておきましょう。

医療機関に行かずにある程度、男性型脱毛症かどうかチェックすることも出来ます。
まず第一に、名前の通り女性ではなく男性であることが条件です。
そして脱毛のペースが遅いこと。
髪の成長サイクルが乱れるのが男性型脱毛症ですから、一気にごっそり抜けてしまう場合は別の脱毛症である可能性が高いことになります。
また抜けた毛が細く短いこと。
これも髪が十分育たないまま抜けている証拠です。
これらに当てはまれば男性型脱毛症である可能性が高いと言えます。

プロペシアは全ての薄毛に効果があるわけではない

では他の脱毛症はどうでしょうか。
たとえば円形脱毛症です。
これはその名の通りに、円形に地肌が露出する(いわゆる十円はげ)くらいに部分的に髪が抜けてしまう病気です。
ストレスが原因と言われており、ある日を境に自分の毛根を敵とみなして自分で攻撃してしまい、脱毛が進みます。
円形脱毛症の場合プロペシアを飲んでも、そもそもDHTが発生していませんから効果はありません。
円形脱毛症の場合、とにかく原因となるストレスを改善するのが治療の近道とされます。

また、頭皮がアトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎(皮脂でかぶれて炎症が起こる皮膚疾患)などで荒れてしまい、頭皮がダメージを受けた結果として脱毛してしまっている場合もプロペシアの出番ではありません。
これも円形脱毛症と同じくDHTが悪さをしているわけではないからです。
皮膚炎の場合はまず皮膚科で炎症を治療することが抜け毛を食い止める手立てになります。

薄毛・脱毛と一口に言ってもさまざまな原因があるため、よく考えずプロペシアを購入したり服用してしまうのはやめましょう。
プロペシアとその成分フィナステリドは強い薬であるため、とくに妊娠中の女性には危険なものになります。
薄毛・脱毛で悩んだときはまず医療機関で原因をしっかり診断してもらうことが大切です。

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